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2021年3月15日 (月)

中小企業診断士事件簿~2年目診断士奮戦記~Part4(最終回)

みなさまこんにちは!

 

今週末、3/20(土)の講演会 にご登壇の 白川淳一先生の独立2年目のエピソード満載のコラム、最終回となりました!

コラムでお伝えしきれなかった実務のあれこれ(=奮戦記!)は、ぜひLEC池袋本校で・・・!

Zoom配信もございますので、ご興味をもたれた方はぜひご参加ください。

詳細はコラムの後に記載しておりますm(_ _)m

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Part4(最終回)“コンサルフィー獲得”奮戦記

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みなさんこんにちは。LEC専任講師の白川です。

中小企業診断士事件簿~2年目診断士奮戦記~も今回が最後になりました。

 

さて、今回は「コンサルフィーに関する事件」です。

 

診断士として独立開業をすれば大事なのは収入である「コンサルフィー」ですね。

コンサルフィーは事前に見積もりを確認し、同意をすれば契約書を作ってサインと押印をしてもらいます(契約ごとはしっかりしないとダメですよ)。

 

ある日、マーケティング支援の案件でお申込みいただいた事業者さんと契約を取り交わしまして、初月の作業に取り掛かりました。

月末に締めて翌月月初に請求書を発行して入金をしてもらう流れですが、請求書を送った時点でいきなりメールが来て

「なんで払わなくてはいけないんだ?」という内容でした。

もちろん、仕事としては依頼を受けた分のものはしっかりやりましたし、それに対しての戦略や融資相談書のさわりまで作ったところでした。

まさに「青天の霹靂」です。

ご本人曰く、

「以前に〇〇県診断士協会の先生に依頼したらタダでやってくれた。診断士というのは中小企業のために利益出るまでは歯を食いしばって面倒見るのが当然だろう!まだ利益も出ていないのに金をよこせとは何事だ!」

とのこと。

もちろん、契約書には仕事の範囲と請求の締め日や見積書にはフィーも書いてあり、それにサインと押印をしているのですから詭弁でしかありません。

ですので、

「これは契約ですよ?そしたらこの契約を破るということで間違えないですね?」

と聞き返すと

「俺は破ると言っているわけではない、払える原資がないんだから払わないと言っているんだ!」

と、盗人猛々しい一言。

この方は、相談に乗っているときにも
「〇〇から商品に瑕疵があったって言って、検査結果と共に返品の要請が来たんだけど、あんな検査偽造したに違いない!逆に訴えたいんだけど、弁護士知らないか?」と聞いてきたこともあり、その真偽のほどは定かではないと言え、「その気(け)」があったわけですから、私も契約の締結には慎重になるべきでした。

幸い、大した額の契約でも稼働もさほど多くもなく、面倒な時間を過ごすくらいなら早めに契約を解除した方がいいと思い、契約解除確認書に渡した資料の廃棄と利用を禁止する項目を入れて、押印するように言いましたが、やはりこういう人なので結局押印せずにそのままです。
(ですので、本来はまだ契約も残っており、債権も私にある状態ですから請求してもいいのですが、ばかばかしいので止めておきましょう)

 

契約の観点ではこれにて終了でいいのですが、私には一つ非常に気がかりなことがありました。

「〇〇県診断士協会の先生に依頼したらタダでやってくれた」

という言葉です。

 

この言葉を頼りに誰がした仕事かと探れば、そこに所属する「企業内診断士」がやったことでした。

本人に確認したら

「継続要件のポイントが必要だし、僕もこの分野の専門家でないし知見広げたいし、世の中にいいことをしたんだからいいじゃないですか?」

の開き直り。

「違いますよね?プロなんですから、ちゃんと値付けをしないとこうやってそれで食べている人が困ります。」

と言っておきました。

 

実は私はこの一件があってから、ちょっとずつこの「勘違いした診断士の風紀を直していく活動をしよう」と思いまして、自分の会社で企業内診断士を集めて、しっかりと簡単な仕事を自分で取ってきて、少ない額でもフィーをもらえる価値ある仕事をする仕組みを作りました。

 

これから診断士になる人も「プロ意識」のある方が一人でも増えて、社会から必要とされる資格として一緒に価値を上げていきたいですね!


さて今回で「中小企業診断士事件簿」は最後となります。
4回の長きに渡ってご覧いただきましてありがとうございました!

 

中小企業診断士とは「中小企業の経営診断の業務に従事する者」です。

これを生業としてフィーをいただいて、コンサル先の改善策が成功し、経営者から、時には従業員からも感謝されるときの喜びはひとしおです!

 

もしも試験勉強に行き詰まったときには、自分がそんな風に活躍している姿を想像して、試験を乗り切り、無事に合格をしてください!

みなさんとは診断士としてお会いできる日を楽しみにしています!

 

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奮戦記のつづきは、今週末実施の講演会で!

▼若手中小企業診断士 奮戦記
合格、開業、そして3年・・・『社長、事件ですよ!』

3/20(土)16:00~17:30
LEC池袋本校から全国配信!Zoomでもご参加いただけます!

Zoom参加ご希望の方は事前エントリーのお手続をお願いいたします。

会場参加の方はご予約不要ですので、感染症対策の上LEC池袋本校へお越しくださいませ。

リターンメール内で、参加に必要なID,パスコードをお知らせいたします(^^)

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2021年3月 8日 (月)

中小企業診断士事件簿~2年目診断士奮戦記~Part3

みなさまこんにちは!

暖かいと思ったら寒くなったり(注:東京中野)花粉が飛んだりと、変わりゆく季節に振り回されがちの毎日ですが、みなさまお変わりございませんでしょうか。

試験日程が定まらない状況ですが(はやく教えてほしい)引き続き『手洗い・うがい・三密回避』で、無事試験日を向かえられますように・・・

 

白川淳一講師の独立2年目のエピソード満載のコラムは第3回目をお届けいたします!

コラムでお伝えしきれなかった実務のあれこれ(=奮戦記!)は、3/20(土)の講演会でお話いただきます。

Zoom配信もございますので、ご興味をもたれた方はぜひご参加ください。

詳細はコラムの後に記載しておりますm(_ _)m

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Part3“『経営革新計画』策定支援”奮戦記

みなさんこんにちは。LEC専任講師の白川です。
とうとう2月(注:昨年コラム掲載時)になりましたね。皆さんはどうお過ごしでしょうか?

 

私はこの時期になると、民間企業が新年度の社内研修のカリキュラムを組み始める時期ですので、その受注した内容についての詳細な打ち合わせのシーズンとなります。

社内研修は各社の文化に合わせて少しずつ内容を変えるので、実は結構大変だったりもします。

 

さて、今回は「行政との打ち合わせに関する珍事」です。

診断士の仕事の重要なものの一つに「経営革新計画」の策定支援というものがあります。

 

皆さん、「中小政策」で習った内容を覚えていますか?
覚えていない人のために簡単におさらいしておきましょう。

 

新商品や新サービスの開発や商品やサービスの新しい提供方法を考えようとする中小事業者に対して、都道府県知事がその事業計画を認定することで、政府系金融機関の低利融資や特許申請の費用の減免などが受けられる制度です。

 

事業者の経常利益が年率1%以上、もしくは1人当たりの付加価値額が年率3%以上ずつ上がるような計画を3~5年でたてるものでしたね。

 

この提出をすると策定の支援をした診断士として、時に行政の担当者と話をすることがよくあります。

多くの診断士は地元で活動するので、同じ都道府県の担当者といつも会話をしていて、指摘箇所をよく心得ておりコミュニケーションもスムーズです。

 

一方、私の場合は「食品業界に特化したコンサルティング」をしているので、技術指導や販路開拓などの固有の能力を必要とされる全国の事業者にこの制度の活用を説明し、各地でこの計画を出すことが多く、「初めまして」の行政担当者と話をすることばかりです。

 

とある案件で、ある程度情報をまとめていざ申請書を出そうとしたときのことです。

 

通常、この申請書のフォーマットは都道府県ごとに少しずつ異なるので、その自治体のホームページを確認してダウンロードしてきます。

 

この自治体でもそのようにして、何の気なしに書き進めまして完成しました。
その会社の実印が必要なのですが、遠方でしたから郵送で送って押印して返してもらい、他の書類と併せて自治体に送っていざ終了と羽を伸ばしていました。

 

それから1週間たって、見慣れない番号から電話がかかってきたので出てみるとその自治体の担当者でした。

 

白川:「もしもし」
自治体:「〇〇県の、△△課の××ですが、大変恐縮ですが白川さん作られたフォーマットの表紙にございます、経営革新計画の根拠法の条文が間違っておりまして作り直しです。」
白川:「え???でもそちらのホームページにあるフォーマットで作ったんですよ?今、確認してますけど、やっぱり条文がその間違っているものにそもそもなっていますよ?」
自治体:「・・・・。本当ですね・・・。でも間違っていては認定できないんです」
白川:「そりゃそうかもしれないし、自分も診断士なら気づけって話かもしれないですけど、そりゃないわ~」

・・・

というやり取りをしまして、ただそれでもその資料をどうしても期限が決めて出さなくてはいけなかったので、社長さんに何度も平謝りをしてもう一度実印を押印して再提出しました。

 

みなさんもこういうのは本当に気を付けてください。

「公に流れているのだから大丈夫だろう」というのは通じません。

必ず疑ってかかりましょう。

でないと、2度手間になりますし、お客さんに対しても大変失礼ですしね。

これは心に刻みました。


さて、次回は最終回です。

みなさん気になる「コンサルフィー」についてのエピソードについて紹介します。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

 

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奮戦記のつづきは、講演会で!

▼若手中小企業診断士 奮戦記
合格、開業、そして3年・・・『社長、事件ですよ!』

3/20(土)16:00~17:30
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2021年3月 1日 (月)

中小企業診断士事件簿~2年目診断士奮戦記~Part2

みなさまこんにちは!

本日は前回に引きつづき、白川淳一講師の独立2年目のエピソード満載のコラムをお届けいたします。

 

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Part2“『経営革新等認定支援機関』取得”奮戦記

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みなさんこんにちは。LEC専任講師の白川です。

 

みなさんは「経営革新等認定支援機関」(以下、「認定支援機関」)という経済産業局と財務局から受けられる認定があるのはご存知でしょうか?

 

認定支援機関は、中小企業・小規模事業者が安心して経営相談等が受けられるために、専門知識や、実務経験が一定レベル以上の者に対し、国が認定する公的な支援機関です。

 

具体的には、商工会や商工会議所など中小企業支援者のほか、金融機関、中小企業診断士、税理士、公認会計士、弁護士等が主な認定支援機関として認定されています。

 

これを取得すると、単なるコンサル領域だけではなく

「補助金申請の支援の時の確認機関としてワンストップで支援ができる」

「経営改善計画という国の制度を利用して、業績が悪化している事業者の再生支援ができる」

など、より深い支援ができるために取っておいたほうが良い認定です。

 

これを取る方法にはいくつかあるのですが、私は「中小企業大学校」の2日間の研修&試験を受ける方法で取得しました。

 

この研修の内容はというと、債務超過になって当座資金も尽きているが借入の返済が間近に迫った事例企業の財務諸表や定性的な情報を元に、5人一組のチームで分析をして、金融機関に対して「リスケ(返済の延期)」を依頼する書類を作るというものでした。

 

私のチームには「診断士が2名、税理士が1名、社労士が1名、行政書士が1名」という構成だったのですが、ここで「士業によってここまで見る視点が違うのか・・・」と実感する出来事が起こったのです。

 

「診断士&税理士チーム」は、まずはリスケをしてもらうためにも「身を削る改革」が必要と考えて、「役員報酬の削減」をシミュレーションしました。

 

そのシミュレーションをまとめて話したときに、社労士の先生がすかさず血相を変えて、「そんなことしたら、経営者のモチベーションが下がるでしょうよ!そうなったら誰がかじ取りをするんだよ!」と怒り心頭・・・。


私が「でも、お金を貸している側からすると何百万も給料もらっておいて貸した金は返せないは言い訳つきませんよ?」と説明すると、今度は行政書士の先生から「その給料で外車を買って、会社の資産にして、それを担保に他の金融機関から借入すればいいんだよ」と、私も想定外の奇想天外なご提案が・・・。

 

びっくりしすぎて、何をどう説明しようか困惑をしていると、税理士の先生から「あのね、会社に金がなくて困っているって泣きついてきているのに、個人で余裕ぶっているんじゃ話にならないでしょ?まずは経費削減、そのためには役員報酬、次に会社の不要な経費の削減、それが終わったら次の事業計画、以上!」と一蹴でした。

 

ここで言いたいことは決して「社労士や行政書士が言っていることは間違っている」ということではありません。

もちろん「士業といっても、いろいろな人がいますよね」ということを言いたいわけでもありません。

 

今回の件は、社労士からすると「人事的側面」からの助言、行政書士からすると「動産の担保要件」という日ごろの自分のフィールドでの話をした、ということでしょう。

 

対して、税理士は「資金調達」という観点での金融機関の説得材料、診断士は「管理会計」という観点での改善を考えたということに過ぎません。

 

「報酬を削減する」ことで本当に役員のモチベーションが下がる可能性はもちろんあり、「どれが正解か」はさておきにしても、「プロ」というのは自分の仕事に「誇り」を持つことが大事なんだなと思いました。

 

いい体験でした。

 

私の個人の結果は・・・もちろん合格!今に至るわけです。

 

みなさんも、診断士だけではなくて他の士業の方とも交流を深めることで様々な知見や連携をすることをお勧めします。

 

次回は、行政とのやり取りに関しての「珍事」についてお話ししたいと思います。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

 

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コラムではお伝えしきれなかったお話のつづきは、講演会で!

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